■2005/5/13 呉思遠監督、語る
映画が未完成の段階で監督が倒れることは多くはないだろう。
陳逸飛監督はもしかしたら予感があったのかもしれない。 カメラに向かって最後にこう言っている。
「陳逸飛はその日なくても、この作品を自分が撮っていたことをみな忘れないだろう。」
この言葉と現場撮影の映像を、記念の文字を入れて映画のラストに2分間流そうと思う。
この映画は紆余曲折した経緯がある。 2年前、寧海で姜文と意見が合わず撮影を中断してしまった。
彼は病気で倒れ、また今度もこの地を越えていない。
彼が亡くなったころ、不思議にもちょうど火葬シーンを撮影している。 その後、上海、南京と天候に恵まれた。
5月に入ると雪解けが心配された祁連山脈も、ぼたん雪が降りしきり山頂を白く染めてくれた。
その風景はとても美しく、みな愕然とこう言った。 「陳監督の望むものが全て揃った」と。
陳坤、曾黎の演技にはとても満足しているし、俳優みなとても尽力してくれた。 彼らの努力は必ず報いられるだろう。
映像は精美に心理を描写しているし、音楽にも十分考慮し、陳監督の友人・谭盾が《理髪師》の音楽を作っている。
主題歌《夢里路遥》は上海の昔の歌を歌うのにうってつけの方瓊が歌う。
興味深いのは、方瓊に民謡をアレンジした昔の歌を歌う事を3年前にアドバイスしたのは、まさに呉思遠だったことだ。
《理髪師》はまず今年の年末に開催されるベニス国際映画祭に出品。 陳監督に大いなる栄誉をもたらしてくれることを期待する。
さらに、陳監督は、この映画を観る全ての観衆と、芸術映画と娯楽映画を愛する全ての人に愛され続けることをきっと期待しているだろう。
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